Jung_Brass_Collectionの日記

古き良きブラスアンサンブルの魅力を伝えたく、楽曲をアレンジし紹介させていただきます。特に、若い世代の方にはこのような素晴らしい楽曲があったんだと認識いただき、アラフォー以上の世代の方は学生時代を懐かしんでいただければ嬉しいです。それと、趣味のトランペットに纏わるアレコレも徒然なるままに。

【楽譜出版】Canzon septimi toni No.2 (第七旋法による八声のカンツォン 第2番) / Giovanni Gabrieli (ガブリエリ)

表題の楽曲をトランペット・トロンボーン八重奏版と金管八重奏版(Trpx3 , Trbx3 , Hrnx1 , Tubx1)のアレンジをし、ミュージック・ベルズさんより出版いただきました。

 

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この楽曲も一つ前にご紹介した第一旋法による八声のカンツォンと同様にかつてアンサンブルコンテストで大流行しました。音域もあまり高すぎないことから中学生も取り組みやすく、かつ全国大会でも毎年のように演奏されていました。

Chor1とChor2の2つのグループに分かれ、時に掛け合い、時に8人で合奏すし、歯切れのよいリズムと流れるようなメロディ、それでいて全ての音が美しく響く。ガブリエリの計算された音響効果が素晴らしい楽曲です。無理のない音域で構成されいてますので、アンサンブルコンテストには勿論、日々のハーモニートレーニングにもおススメの作品です。

 

【参考音源】

◆トランペット・トロンボーン八重奏版(私がアレンジしたMIDI音源


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金管八重奏版(私がアレンジしたMIDI音源

この編成で聴く機会は殆どありませんでしたが、音域の幅が広がり非常にダイナミックなゴージャスなサウンドが期待できます。


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◆中学生が素晴らしい演奏をしていました!


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バイエルン国立歌劇場のTp/TbセクションによるZubin Metha指揮による演奏


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◆エムパイアブラスとその仲間たちによる演奏。やはりチューバが入ると迫力が凄い!


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◆トランペット8人の編成

前半のみですが、全員Schagerlでとても軽やかな演奏。原調より4度上でピッコロトランペットも使用。


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【音楽雑感】オーケストラでのラッパの魅力とは

トランペットを初めてン十年。その間ずっと吹奏楽で楽しんできたんだけど、機会あってオーケストラに参加できることに。やっぱり弦楽器があるだけで響きが全然違う。瑞々しいというか、練習でも聴いていて心地よくなる。

先日の演奏会では、オーケストラ初心者にも分かりやすいチャイコフスキーワーグナー。休みが沢山あるけれど吹くところは存在感いっぱいで一音入魂って感じ。吹きっぱなしの吹奏楽とは違うなぁと思いながら吹いたものの、なんだか通ずるものは感じていた。

次回はブラームス。音源を聴いているとチャイコフスキーと違って、ラッパはティンパニと一緒に伴奏に回る感じで、ちょっと物足りないのではと感じてしまい、つい、先輩に言ってしまったら、このように諭された。

  *ティンパニとのアンサンブル、これが面白い。これがオーケストラらしい。

  *ドとミとソしか吹かないのに難しい。それが面白い。

  *オクターブをきちんと合わせる面白さが魅力。

 

きっと、これだから吹奏楽上がりは!って思ってられたんだろうなぁ。吹奏楽じゃ、こんなのなかったもの。でも、これが新しい世界。オーケストラの奥深さなんだろうなぁ。これから数か月ブラームスとお付き合いし、先輩が言っている意味を実感できるようになりたいなぁ。どんどん興味が湧いてくる。これだから音楽は辞められない。

 


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【ラッパの吹き方考察】 序文

トランペットを始めたのは、もうウン十年前。学生時代は勉強そっちのけで毎日ラッパばかり吹く生活。社会人になってもラッパの魅力にあらがえず、この年になっても、吹奏楽コンクール、アンサンブルコンテスト、オーケストラなどなど楽しんでいます。

学生時代は時間がたっぷりあったので、闇雲に練習してもある程度のところまでは上達していい気になってたんだけれど、社会人ともなると週に1~2回の練習で、学生の時は吹けていたのに~って思いながら、貯金をどんどん使い果たすべく残念な状態に。

そんな状況ではあるものの仕事の忙しさにかまけてラッパの方はマアマアの状態で自分を納得させながら活動を続けてきたんだけれど、幸か不幸か、コロナ禍の影響で残業がなくなり仕事が終わった後に自分の時間が取れることに。これはチャンスと、その時間をラッパ上達のための時間に割くことにして、プラクティスミュートを購入し毎日練習することにしました。

毎日練習すれば学生の頃のように吹けるようになる!と期待して頑張ってきたものの紆余曲折はあるもの。その辺のこともいづれ記事にしたいと思いますが、この半年くらいで漸く日の目をみつつあり、学生時代ですら出すことができなかったDouble Hi B♭が最近時々でるようになってきました。高い音が出ることが全てではないですが、ペダルからHiまで楽に吹けるに越したことはない。ここに辿りつくまでにとても時間がかかったけれど、コツが分かれば意外と簡単なんだね、ということで、コツを忘れないように備忘録としてここに記録します。

若い頃に何度か先生に付いたこともあるけど長続きせず、今の私の先生はYoutubeとインターネットです。ご承知の通り、膨大な情報量かつ玉石混交(殆どが石。。。)。その中で気になる情報を一つ一つ試しながら今に至っています。

このコツが私だけものなのか、誰でも使えるものなのかは不明ですが、よろしければお試しください。また、皆さんの経験やご意見も伺えると嬉しいです。

 

最後に私が学生時代テープが擦り切れるまで聴いていた、今も世界一と思うRolf Smedvig氏の演奏をYoutubeにて。良い音楽が最高の先生ですね。


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【楽譜出版】Canzon primi toni(第一旋法による八声のカンツォン) / Giovanni Gabrieli (ガブリエリ)

表題の楽曲をトランペット・トロンボーン八重奏版と金管八重奏版(Trpx3 , Trbx3 , Hrnx1 , Tubx1)のアレンジをし、ミュージック・ベルズさんより出版いただきました。

 

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ガブリエリの楽曲はハーモニー作りの基本を身に付けることができます。アンサンブルコンテストは勿論、日々の練習の中でもメニュに加えられては如何でしょうか。テンポやダイナミクスの指定はありませんので皆さんの音楽を作ってください。

この曲を含めガブリエリの八重奏は1980年~90年代にかけてアンサンブルコンテストで大流行していました。今も時々みられますが、邦人作品が風靡していますね。恐らくご存知ない方も多いことでしょう。しかし、時代の波に埋もれさせるのは大変勿体ない素晴らしい楽曲です。まず、ハーモニーが美しい。目を閉じて聴いていると本当に大聖堂の中で祈りをささげているような気持ちになります。ただし、ハーモニーが主体なだけにピッチのズレは致命的(MIDI音源平均律のため歪がみられます)ですが、音感のトレーニングに最適です。当時のアンサンブルコンテストの全国大会はこの楽曲を選んでいる団体も多数あったため、勝てる楽曲ともいえるでしょう。

今回は原調でアレンジしています。この楽曲を有名にしたフィリップジョーンズ・ブラスアンサンブルも原調で演奏していましたが、どういう訳か、日本では2度下低い調が主流でした。Youtubeで色々な演奏を聴いていたら4度低いアレンジもありました。

この楽曲はトランペット2名が他のパートに比べて極端に難しく、トランペットのツインソロに他のパートがハーモニーを付けていくイメージです。原調ですと最高音は上のA。キツイから日本では2度下のアレンジが流行ったのかもしれません。しかし、原調の方が明るさ、華やかさを感じられるので、是非、こちらにチャレンジしてもらいたいものです。逆に4度低いアレンジはトランペットの最奥音はEですので中級者の方もチャレンジができそうです。

※もし原調以外のアレンジのご希望がありましたらコメント欄にご希望ください。アレンジしミュージック・ベルズさんに出版を依頼いたします。

 

【参考音源】

◆原調:トランペット・トロンボーン八重奏版(私がアレンジしたMIDI音源


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◆原調:金管八重奏版(私がアレンジしたMIDI音源

この編成で聴く機会は殆どありませんでしたが、音域の幅が広がり非常にダイナミックなゴージャスなサウンドが期待できます。


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◆原調:フィリップジョーンズ・ブラスアンサンブル

トランペットx2+トランペットx2 + 弦楽器の組み合わせです。このような編成も面白いですね。オーケストラのメンバーでやってみようかな。


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◆2度低い版:光ヶ丘女子高校  第40回全日本アンサンブルコンテスト出場曲

この演奏は言葉に現わせないくらい素晴らしい。ハーモニー・バランスの一体感はさることながら、その余裕のある柔らかい音色、響き!しかも8人全員!!これほど上手な高校生の金管アンサンブルは聴いたことがない。指向は違うけれど数々のプロの演奏にも引けをとらない最高の演奏だと思います。必聴です。


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◆4度低い版:東京佼成ウィンドオーケストラ 本間氏による演奏

東京佼成の本間さん、コロナで時間があったのか、2020年に一人で多重録音して様々なアンサンブルをご自身のYouTubeにアップされていてトランペット吹きとしては大変勉強させていただいています。その中に含まれていました。こちらも柔らかな素晴らしい音色!


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【楽譜出版】Canzon seconda(カンツォン第2番) / Giovanni Gabrieli (ガブリエリ)

表題の楽曲をトランペット四重奏と金管四重奏(Trp , Trb , Hrn , Tub)のアレンジをし、ミュージック・ベルズさんより出版いただきました。

 

【楽譜購入はこちら】トランペット四重奏版

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G.ガブリエリは1500年代のイタリアの作曲家。声楽と器楽を用いた宗教音楽に専念し音響効果を追求したルネサンス音楽からバロック音楽への過渡期を代表する存在でした。
本作品は4声によるカンツォンで、トランペット四重奏用、金管四重奏用にアレンジしたものです。

ガブリエリの楽曲はハーモニー作りの基本を身に付けることができます。アンサンブルコンテストは勿論、日々の練習の中でもメニュに加えられては如何でしょうか。テンポやダイナミクスの指定はありませんので皆さんの音楽を作ってください。

トランペット四重奏版と金管四重奏版をアレンジしましたが、楽譜を読み替えて、ホルン四重奏、トロンボーン四重奏、バリチューバ四重奏、トランペット2本+トロンボーン2本などで演奏していただいても結構です。また、金管四重奏版はトランペットとホルンの音域が高いので初中級者は1オクターブ下げて演奏してもよいでしょう。教会に広がる美しい響きをイメージして取り組んでみてください。

 


【参考音源】

◆トランペット四重奏版(私がアレンジしたMIDI音源


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金管四重奏版(私がアレンジしたMIDI音源


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◆トランペットx2 + トロンボーンx2(ロンドンブラス)


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◆ピッコロトランペットx1 + トランペットx2 + トロンボーンx1


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◆トランペット、トロンボーン、ホルン、チューバ


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